ARTICLE

コラム内容

外壁の吹き付け塗装について知りたい方へ!魅力や汚れの原因をご紹介

2024.07.08

外壁の吹き付け塗装について知りたい方へ!魅力や汚れの原因をご紹介

家の外観を美しく保つための重要な要素の一つが、外壁の仕上げです。
その中でも、吹き付け塗装は独特の風合いで人気を集めてきました。
しかし、その魅力の一方で、注意すべきポイントもあります。
ここでは、吹き付け塗装の特徴と、メンテナンスの際に留意すべき点について詳しく解説します。

 

 

□吹き付け塗装の魅力と注意点

 

吹き付け塗装は、外壁に独特の表情を与える仕上げ方法です。
その魅力と潜在的なリスクについて、詳しく見ていきましょう。

 

1: オリジナリティのある外観を実現

 

吹き付け塗装は、工場で製造されるスレートとは異なり、現場で直接外壁に塗装を施します。
これにより、他の家とは一味違った個性的な外観を実現できるのです。
凸凹のある質感や、微妙な色合いの変化など、吹き付け塗装ならではの表情が家の印象を大きく左右します。

 

2: コスト効率の良さ

 

コテを使って波型や横筋状の模様をつける仕上げ方法に比べ、吹き付け塗装は一般的に費用が抑えられます。
外壁のデザインにこだわりつつも、予算に限りがある場合には、吹き付け塗装が良い選択肢となるでしょう。

 

3: 優れた透湿性がもたらす利点

 

吹き付け塗装は、湿気を外に逃がす透湿性に優れています。
これにより、外壁内部での結露を防ぎ、外壁の劣化を抑制できます。
外壁の長寿命化につながるため、メンテナンスコストの削減にも貢献します。

 

4: 汚れやヒビのリスクに注意

 

一方で、吹き付け塗装には注意すべき点もあります。
凸凹のある表面は、汚れが蓄積しやすい傾向にあります。
また、塗装にヒビが入りやすいのも特徴の一つです。
特にリシン仕上げの場合は、耐久性が比較的低いため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

□吹き付け塗装での外壁汚れの原因

 

吹き付け塗装の外壁は、その特性ゆえに汚れが蓄積しやすい傾向にあります。
ここでは、外壁汚れの主な原因とそのメカニズムについて解説します。

 

1: 雨だれによる汚れの蓄積

 

外壁に付着したホコリが雨で流され、一部が表面に残ることで雨だれが発生します。
窓枠や換気扇周辺などに見られる細長い汚れは、雨だれが原因である可能性が高いです。
放置すると、黒ずみが増し、こびりついて落としにくくなります。

 

2: 苔やカビの発生しやすさ

 

吹き付け塗装の凸凹した表面は、水分を蓄えやすく、苔やカビが発生しやすい環境を作ります。
日当たりが良く湿気がたまる部分や、隣家との間隔が狭く風通しが悪い場所などは特に注意が必要です。
苔やカビは外壁を腐食させる原因にもなるため、早期の対処が重要です。

 

3: ホコリの蓄積しやすさ

 

空気中を漂うチリやホコリは、吹き付け塗装の凸凹した表面に蓄積しやすい傾向にあります。
雨が当たりにくい場所や、風の通りが多い外壁では、ホコリの汚れが落ちにくく、外壁全体がくすんで見えるようになります。

 

4: 排気や油分による汚れ

 

窓や換気口周辺のシーリング材から溶け出た油分が、雨で流され外壁に付着することがあります。
そこに排気やホコリの汚れが絡まることで、黒ずんだ頑固な汚れが発生します。
シーリング以外にも、シリコンや外壁塗装の油分が原因となる場合もあるでしょう。

 

 

□まとめ

 

吹き付け塗装は、独特の表情とコスト効率の良さが魅力ですが、汚れやヒビのリスクにも注意が必要です。
特に、雨だれ、苔やカビ、ホコリ、排気や油分による汚れは、吹き付け塗装の外壁で発生しやすい問題です。
美しい外観を長く保つためには、定期的なメンテナンスと、汚れの早期発見・対処が鍵となるでしょう。
吹き付け塗装の特性を理解し、適切なケアを行うことで、家の個性を生かしつつ、外壁の長寿命化を図れるはずです。