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片流れ屋根は雨漏りのリスクが高い?特徴を解説

2024.06.30

片流れ屋根は雨漏りのリスクが高い?特徴を解説

近年、新築やリフォームを検討する際に片流れ屋根を選択する人が増えています。
片流れ屋根は、太陽光パネルの設置が容易で、初期コストが抑えられ、広い屋根裏スペースの確保が可能であるなど、多くのメリットがあります。
しかし、一方で雨漏りのリスクが他の屋根形状に比べて高いというデメリットもあります。
本記事では、片流れ屋根のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

 

 

□片流れ屋根のメリットを理解する

 

片流れ屋根には、以下のようなメリットがあります。

 

1:太陽光パネルの設置に適している

 

片流れ屋根は、他の屋根形状と比べて屋根面が広いため、太陽光パネルを多く載せられます。
特に、屋根の傾斜を南向きにすると、太陽光発電の効率が高くなります。
新築住宅の中には、太陽光パネルの設置を前提に南向きの片流れ屋根を採用するケースもあります。

 

2:初期費用とリフォーム費用が抑えられる

 

片流れ屋根は、シンプルな構造であるため、材料費と工事費用を抑えられます。
新築時の初期費用だけでなく、メンテナンスや修理の際のリフォーム費用も経済的です。

 

3:屋根裏に大きなスペースを確保できる

 

片流れ屋根は、傾斜をつけることで屋根と天井板の間にスペースを作れます。
このスペースを小屋裏収納部屋として有効活用できるため、収納力を高めながら居住スペースを広く使いたい方におすすめです。
ただし、小屋裏が延床面積に算入されないよう、高さや面積の条件を満たす必要があります。

 

4:平屋との相性が良い

 

片流れ屋根は、平屋によく用いられています。
平屋の屋根を片流れにすると、軒先のない方の壁面に高さが出るため、高い位置に窓を設けられます。
高い位置から光を取り入れることで、家の中が明るくなり快適に過ごせます。

 

□片流れ屋根は雨漏りのリスクが高い?

 

片流れ屋根は、雨漏りのリスクが他の屋根形状に比べてやや高いと言われています。
その理由は以下の通りです。

 

1:雨水の流れ方が特殊

 

片流れ屋根の頂上部分は、構造上斜め上を向いているため、その付近に落ちた雨水は屋根の裏を伝い外壁に向かって流れます。
その流れた雨水が屋根と外壁の接合部に到達すると、雨漏りの原因になります。

2:破風板と野地板の境目から雨漏りが発生する可能性

屋根の端に付いている「破風板」と、屋根の下地である「野地板」の境目から、伝い水によって雨漏りが発生するケースもあります。

 

3:紫外線や雨風のダメージを受けやすい

 

片流れ屋根は、他の屋根形状と比べて、紫外線や雨風などのダメージを受けやすく、劣化しやすい構造です。

ただし、適切な設計と高品質な材料の使用、専門的な施工により、雨漏りのリスクを大幅に低減できます。
また、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、雨漏りを未然に防げます。

片流れ屋根のデメリットとしては、他にも以下のようなものがあります。

・屋根と外壁が劣化しやすい
・大量の雨水が一方向に流れ落ちるため、屋根の表面の劣化が早い

 

 

□まとめ

 

片流れ屋根は、太陽光パネルの設置に適していたり、初期費用とリフォーム費用が抑えられたりと、多くのメリットがあります。
また、平屋との相性が良いのも魅力の一つです。
一方で、雨漏りのリスクがやや高いというデメリットもありますが、適切な設計と施工、定期的なメンテナンスにより、そのリスクを大幅に低減できます。
片流れ屋根のメリットとデメリットを理解した上で、自分のニーズに合った屋根形状を選択することが大切です。