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コラム内容
外壁塗装におけるシーラーの役割とプライマー・フィラーとの比較
2024.03.01
下塗り塗料として使われるシーラーですが、どのような特徴があるのでしょうか。
また、同じ下塗り塗料である、プライマー・フィラーとの違いは何なのでしょうか。
今回は、外壁塗装におけるシーラーの基本的な役割とその重要性について、プライマー・フィラーとの違いも含めて詳しく解説します。
□外壁塗装におけるシーラーの役割とは
1:シーラーとは
外壁塗装において、シーラーは最初に塗るべき重要な下塗り材です。
この段階での下地処理は、塗装面の状態を整え、仕上げ塗料の密着を向上させるために不可欠です。
ちなみに、「シーラー」という言葉は、「seal」という接着する・塞ぐという意味を持つ英語が語源になっています。
2:接着剤のような役割
外壁塗装や屋根塗装では、塗装面と仕上げ塗料の接着が悪いと劣化が起こりやすくなります。
そういったとき、シーラーは接着剤のような役割を果たし、塗装面と仕上げ塗料の密着性を高めます。
これにより、塗膜の剥がれや劣化を防ぐことにつながるのです。
3:吸収抑制
シーラーは塗装面の吸収を抑え、中・上塗り塗料の均一な塗布を可能にします。
特に劣化した下地では、この役割が極めて重要です。
塗装面に痛みがあると塗料を吸収しやすくなるため、場合によっては2度シーラーを塗装することもあります。
4:下地の補強
シーラーは下地の中に浸透し、劣化してしまった下地を補強してくれる役割もあります。
劣化状況によって適したタイプが異なるので、そこは施工会社に判断してもらいましょう。
□プライマー・フィラーとの違い
冒頭でもご紹介した通り、プライマー・フィラーもシーラーと同じ下塗り塗料です。
以下では、それらの違いについて見ていきましょう。
1:シーラーとプライマーはほぼ同じもの
シーラーとプライマーは、どちらもモルタルやサイディングなど様々な外壁材に使用可能な下塗り材です。
これらは類似した性質を持ち、一般的にはほぼ同じ機能を果たします。
2:フィラーは少し異なる特徴が
フィラーは主にモルタル外壁の下塗りに適しており、細かいひび割れを埋める性質を持ちます。
モルタル外壁でよく用いられる理由は、フィラーにはモルタル外壁に生じたヘアクラックと呼ばれる細かいひび割れを埋める性質があるからです。
□まとめ
外壁塗装におけるシーラーの役割は、塗装面の下地処理、密着性の向上、及び塗料の吸収抑制にあります。
また、プライマーとの類似性とフィラーの特定用途を理解することも重要です。
この記事が、皆さまの疑問を解消できれば幸いです。