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コラム内容
外壁塗装後にやってはいけないこと5選!塗装を長持ちさせるコツ
2025.10.28

外壁塗装は、決して安いお買い物ではありません。100万円以上の費用がかかることも珍しくなく、だからこそ「せっかく塗装するなら、できるだけ長持ちさせたい」と願うのは当然のことです。
しかし、残念ながら、塗装工事が無事に終わった後の「ほんの少しの油断」や「間違ったお手入れ」によって、塗装の寿命が縮んでしまうケースがあることをご存知でしょうか?
この記事では、外壁塗装の「施工後」に焦点を当て、塗装を長持ちさせるための重要な注意点とコツを詳しく解説していきます。
これから外壁塗装を検討されている方、また、最近塗装が終わったばかりという方も、ぜひご一読いただき、大切な住まいを長持ちさせるヒントにしていただければ幸いです。
外壁塗装の塗膜が完全に硬化するまでは触らない!

まず大前提として知っておいていただきたいのが、「塗装工事が終わった日=塗料が100%の性能を発揮できる日」ではない、ということです。
外壁塗装で使われる塗料は、液体から固体へと変化する際に「乾燥」と「硬化」という2つのステップを踏みます。
✅乾燥(半硬化)
塗料に含まれる溶剤(水やシンナー)が蒸発し、表面が乾いて手で触れられるようになる状態です。工事完了時には、少なくともこの状態になっています。
✅硬化(本硬化)
塗料の樹脂成分が化学反応を起こし、塗膜が内部まで完全に固まり、塗料本来の耐久性や耐候性を発揮できる状態になることです。
工事完了時、外壁は「乾燥」はしていますが、まだ「本硬化」には至っていません。この本硬化までには、塗料の種類や気候(温度・湿度)にもよりますが、一般的に数日〜長い場合は数週間かかると言われています。
特に、気温が低い冬場や湿度が高い梅雨時期は、硬化に時間がかかる傾向があります。
つまり、塗装直後の外壁はまだデリケートな状態なのです。この時期の扱い方が、塗膜の将来的な耐久性に影響を与えます。
外壁塗装後に絶対にやってはいけないこと

塗膜がまだ本硬化していない塗装直後(工事完了から最低でも1〜2週間程度)に、絶対に避けるべき行動をご紹介します。
やってはいけないこと①物を立てかける、強く触る
工事が終わり足場が解体されると、ピカピカに綺麗に仕上がった外壁を触ってみたくなるかもしれません。しかし、これは厳禁です。
前述の通り、表面が乾燥していても内部の塗膜がまだ柔らかいためです。この時期に自転車やハシゴ、ガーデニング用品、物干し竿などを外壁に立てかけると、その部分だけ塗膜が凹んでしまったり、跡がくっきりと残ってしまったりします。
ひどい場合には、塗膜が基材(外壁材)から剥がれてしまう剥離の原因にもなりかねません。
また、お子様がボールを壁に当てて遊んだり、興味本位で強く押したり擦ったりするのも避けるべきです。
塗料が完全に硬化するまでは、外壁に物が接触しないよう細心の注意を払ってください。目安として、最低でも1週間、できれば1ヶ月程度は、外壁周りでの作業や物の設置を控えることをお勧めします。
やってはいけないこと②高圧洗浄機で勢いよく洗う
塗装工事の前には、汚れや古い塗膜を落とすために高圧洗浄を行いますが、工事完了直後にご自身で高圧洗浄機を外壁に掛けるのは絶対にやめてください。
塗装直後のデリケートな塗膜に、至近距離から強い水圧をかけると、塗膜を傷つけたり、まだ完全に密着していない塗膜を無理やり剥がしてしまう危険性があります。
「新しくなったから、少し汚れたところを綺麗にしよう」というお気持ちは分かりますが、最低でも塗装後1年未満は、高圧洗浄機の使用は控えてください。
どうしても気になる汚れがついた場合は、高圧洗浄機ではなく、ホースで水を優しくかける程度に留めましょう。基本的な考え方として、塗装後すぐの外壁はそっとしておくのが一番です。
やってはいけないこと③硬いブラシやタワシで外壁をゴシゴシ擦る
塗装から数年が経ち、排気ガスなどで少し黒ずんできた場合、お掃除を考えるかもしれません。その際の道具選びには注意が必要です。
金属製のタワシや硬いナイロンブラシなどで外壁をこする行為は、塗膜の表面を傷つけることに他なりません。これは、ピカピカの新車のボディを、タワシで洗うようなものです。
塗膜の表面には、汚れを付きにくくしたり、紫外線の影響を防いだりする重要な層(トップコート)があります。硬いもので擦ると、この層に無数の微細な傷(マイクロクラック)が入り、そこから汚れが入り込んで付着しやすくなったり、水が浸入して塗膜の劣化を早めたりする原因になります。
外壁の洗浄は、まずホースなどで水をかけ、土埃を流します。その後、柔らかいスポンジや布(マイクロファイバークロスなど)を使用して、優しく撫でるように洗ってください。
やってはいけないこと④強酸性・強アルカリ性の洗剤を使う
水洗いだけでは落ちない頑固な汚れやカビ・コケに対して、強力な洗剤を使おうと考える方もいらっしゃいますが、これも危険です。
外壁塗装の塗膜(特にシリコンやフッ素などの有機塗料)は、強い酸性やアルカリ性の薬品に弱い性質を持っています。
例えば、カビ取り剤として市販されている塩素系漂白剤(強アルカリ性)や、トイレ用の酸性洗剤などを使用すると、塗料の樹脂成分や色を出すための顔料が化学的に分解・変質してしまう恐れがあります。
これにより、急激な色あせや、塗膜が粉状になる「チョーキング(白亜化)」といった劣化現象を、人為的に早めてしまうことになります。
外壁の洗浄に洗剤を使用する場合は、必ず「中性洗剤」(食器用洗剤や住居用の中性洗剤など)を選んでください。
それをバケツの水で1〜3%程度に薄めて使用し、洗剤が残らないよう、最後は必ず十分な水で洗い流してください。
やってはいけないこと⑤汚れやコケ、カビを長期間放置する
外壁に付着した汚れ、特に湿気を含んだコケやカビ、藻などは、塗膜にとって大敵です。
これらは単に見た目が悪いだけでなく、常に湿気を保持することで塗膜の加水分解(水による劣化)を促進します。
さらに、コケやカビは塗膜の樹脂や表面に付着した有機物の汚れを栄養源として繁殖し、根を張ることで塗膜の内部に侵入し、塗膜の防水性や密着性を内側から破壊していきます。
「まだ大丈夫だろう」「次の塗装時期まで我慢しよう」と汚れを長期間放置することは、外壁塗装の寿命を最も縮める行為の一つなのです。
年に1〜2回は、お住まいの外壁をご自身の目でチェックする習慣をつけましょう。特に、北側の日が当たりにくい面や、植栽が近く湿気がこもりやすい場所は要注意です。
初期のコケや汚れであれば、前述した中性洗剤での洗浄で落とせる場合が多いです。早め早めの対処が、塗膜を長持ちさせる最大のコツです。
塗装後の「もしも」に備える!アフターフォローと保証の重要性
外壁塗装の完了後も安心してお過ごしいただくためには、施工業者のアフターフォローと保証制度が重要です。
定期点検の有無を確認しよう
先に説明した注意点を守っていても、自然災害や想定外の不具合が起きる可能性はゼロではありません。そんな時、施工した業者が「施工したら終わり」という姿勢では困ります。
契約前に、施工後に定期点検を実施してくれるかを必ず確認しましょう。全国展開しているような訪問販売系の業者は施工後に連絡がつかなくなる可能性もゼロではありません。その点、お住いのエリアの近くに事業所を構えて自社職人による施行を行う地域密着型の業者は、施工後もお客様の大切なお住まいを長期的に見守ってくれることが期待できるでしょう。
保証内容(自社保証・メーカー保証)を把握しよう
保証には、施工業者が独自に出す「施工保証」と、塗料メーカーが出す「製品保証」があります。
どのような場合に保証が適用されるのか(例:塗膜の著しい変色、剥がれ、膨れなど)を、書面でしっかり確認しておくことが重要です。
なお、今回ご紹介した「やってはいけないこと」(例:塗装直後に高圧洗浄機をかける、強酸性洗剤で洗うなど)を行った場合、それが原因による不具合と判断され、保証の対象外となる可能性が非常に高いため、その点でも十分にご注意ください。
まとめ|船橋市・八千代市・習志野市で「長持ちする外壁塗装」をご希望ならオーネストリフォームへ
今回は、「外壁塗装後にやってはいけないこと」をテーマに、塗装を長持ちさせるための注意点とコツを解説いたしました。
オーネストリフォーム株式会社は、千葉県船橋市、八千代市、習志野市を拠点に、地域密着型のリフォーム専門店として活動しています。「正直(Honest:オーネスト)な仕事で、お客様に信頼され、愛される会社でありたい」という理念のもと、ひとつひとつの案件と真摯に向き合っております。
私たちは単なる「塗装屋」ではありません。外壁塗装、屋根工事、雨漏り修理のすべてに精通した住宅外装のプロフェッショナル集団です。
「どこに頼んだら良いか分からない」といった不安や疑問に、専門家の視点から的確にお応えします。
お住まいの無料診断を承っておりますので、ぜひオーネストリフォーム株式会社にご相談ください。お客様の不安に寄り添い、最適なリフォームプランをご提案させていただきます。






















