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屋上防水工事の種類と特徴!メリット・デメリットを比較して最適な工法を選ぼう

2024.07.18

屋上防水工事の種類と特徴!メリット・デメリットを比較して最適な工法を選ぼう

屋上防水工事は、建物を雨水から守る重要な役割を担っています。

しかし、さまざまな種類の工法があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。
最適な工法を選ばないと、耐久性やコスト面で後悔する可能性も。
自宅のリフォームや建物の改修を検討しているあなたも、屋上防水工事の選び方に悩んでいるのではないでしょうか。

この記事では、屋上防水工事の種類であるFRP防水、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水それぞれのメリット・デメリットを詳細に解説し、読者が最適な工法を選択できるようサポートします。

 

□屋上防水工事の種類と特徴

 

屋上防水工事には、大きく分けて4つの種類があります。

 

1:FRP防水

 

FRP防水は、ガラス繊維で強化したプラスチックを屋上に塗り重ねて防水層を作る工法です。

・メリット
耐久性が高く、防水性能も優れています。
施工が比較的簡単で、短期間で完了します。
軽量なので、建物への負担が少なく、耐震性にも優れています。
コストパフォーマンスに優れています。

・デメリット
伸縮性が低いため、建物の揺れによってひび割れが発生する可能性があります。
紫外線に弱く、経年劣化しやすい面があります。

 

2:ウレタン防水

 

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を屋上に塗り、乾燥させることで防水層を作る工法です。

・メリット
密着性に優れ、複雑な形状の屋上にも対応できます。
施工が比較的簡単で、短期間で完了します。
柔軟性があり、建物の揺れに強く、ひび割れしにくいのが特徴です。

・デメリット
施工不良が起こりやすく、膨れなどのトラブルが発生する可能性があります。
紫外線に弱く、経年劣化しやすい面があります。
他の工法に比べて耐用年数が短めです。

 

3:シート防水

 

シート防水は、塩化ビニールシートやゴムシートなどを屋上に貼り合わせて防水層を作る工法です。

・メリット
施工が簡単で、短期間で完了します。
柔軟性があり、建物の揺れに強く、ひび割れしにくいのが特徴です。
耐久性が高く、長寿命です。

・デメリット
他の工法に比べてコストが高い傾向にあります。
シートの継ぎ目部分から水が漏れる可能性があります。

 

4:アスファルト防水

 

アスファルト防水は、アスファルトを熱して溶かし、屋上に塗り重ねて防水層を作る工法です。

・メリット
耐久性が高く、長寿命です。
防水性能に優れ、雨漏りのリスクが低いです。
紫外線に強く、経年劣化しにくいのが特徴です。

・デメリット
施工に時間がかかり、費用も高額になります。
他の工法に比べて重いため、建物への負担が大きくなります。
施工時に高温になるため、火災の危険性があります。

 

 

□屋上防水工事の選び方

 

屋上防水工事の選び方では、建物の構造、予算、ライフスタイルなどを考慮する必要があります。

 

*建物の構造

 

建物の構造によって、適切な工法が異なります。

例えば、木造住宅の場合、軽量で施工が簡単なFRP防水やウレタン防水が適しています。
鉄骨造やRC造などの重量のある建物には、耐久性が高いアスファルト防水が適しています。

 

*予算

 

屋上防水工事の費用は、使用する材料や施工方法によって大きく異なります。
コストパフォーマンスに優れたFRP防水やウレタン防水は、予算を抑えたい場合に適しています。

一方、耐久性と防水性能を重視する場合は、アスファルト防水やシート防水を選ぶ必要があります。

 

*ライフスタイル

 

屋上をどのように利用したいかによっても、最適な工法が変わります。

例えば、屋上庭園を作る場合は、軽量で排水性に優れたFRP防水やウレタン防水が適しています。
屋上を駐車場として利用する場合は、耐久性と耐荷重性に優れたアスファルト防水が適しています。

 

 

□まとめ

 

この記事では、屋上防水工事の種類と特徴、メリット・デメリットについて解説しました。

最適な工法を選ぶためには、建物の構造、予算、ライフスタイルなどを考慮することが重要です。
それぞれの工法の特徴を理解した上で、専門業者に相談し、最適な工法を選定しましょう。